あなたの会社、AIに何て言われてるか知っていますか?
若い世代は、会社を選ぶときにAIに聞いている。
あなたの会社は、AIにどう語られていますか?
「この会社どう思う?」——若い人が最初に聞く相手が変わった
先日、キャリア教育の授業で若い方たちとAIの話をしたんです。
私はふだんからAIでアプリを作ったり、仕事に使ったりしているので、授業でもその話をするんですが、最近はもう驚かれなくなりました。「あ、また作ってきたんだ〜」くらいの反応です。
AI面接やAIを使った適性検査の話をしたときも、怖がるどころか「夢がある」とポジティブな反応が多かった。彼らにとってAIは、もう特別なものじゃなくて、ふつうの道具なんですよね。
そんな世代が就職先を探すとき、何をするか。
求人サイトを見る前に、まずAIに聞くんです。
「◯◯株式会社ってどんな会社?」
「◯◯で働くのってどう?」
友だちに相談するのと同じ感覚で、AIに聞いている。
これが今の「企業研究」の入り口になりつつあります。
試しに、自分のサービス名をAIに聞いてみたんです
気になったので、私も試してみました。
自分のサービス名「はたらくすたいる」をAIに聞いてみたんです。
結果は、正直ドキッとしました。
ちゃんと拾ってくれている部分もあったんです。「小規模〜中小企業向けの組織づくり・人材育成」「社員の本音を聴くことから始める」「伴走型」——ああ、ちゃんと読んでくれてるんだ、と思いました。
でも同時に、こんなことも書かれていた。
「契約や相談を考えているなら、確認した方がよさそうなのは、法人契約の実績、具体的な成果物、料金体系、契約期間…」
なんというか、AIに面接されている気分でした。
自分では「こういう会社です」と伝えているつもりでも、AIは独自にまとめ直して、しかも「ここは確認した方がいいですよ」とまで言う。
私の場合は情報がある程度あったから、まだ拾ってもらえた方です。
でも、もしネット上にほとんど情報がない会社だったらどうなるか。
AIの答えはきっとこうなります。
「十分な情報が見つかりませんでした」
社長がどれだけ自社の技術力に誇りを持っていても、AIには伝わらない。
そして若い人は、その「情報がありません」を見て、静かに選択肢から外す。
Google検索とは、ちょっと違うんです
「いや、うちはホームページもあるし、Indeedにも出してるよ」
そう思われるかもしれません。
たしかに、Google検索ならリンクが一覧で並びます。自社サイトが上の方に出ていれば、クリックしてもらえるかもしれない。何を見せるかは、ある程度こちらでコントロールできたんですよね。
でも、AI検索はちょっと違います。
AIはリンクを並べるのではなく、「答え」を返すんです。
あちこちの情報を集めて、AIが自分の言葉でまとめて、1つの回答として返す。
つまり、あなたの会社の紹介文を、AIが勝手に書いているということ。
しかもその紹介文を、経営者は自分では書けない。
これがGoogle検索との一番大きな違いかもしれません。
知っているだけで、変わることがある
「じゃあどうすればいいんですか」と聞かれそうですが、
この記事は「こうしましょう」という話ではありません。
ただ、知っているかどうかで、判断は変わると思うんです。
まずは一度、自分の会社の名前をAIに聞いてみてください。
ChatGPTでもGeminiでもClaudeでも、何でもいいです。
「◯◯株式会社ってどんな会社?」と聞くだけです。
そこに出てくる答えが、今の時点での「あなたの会社の、外から見た姿」です。
思っていた通りかもしれない。全然違うかもしれない。
「情報がありません」と返ってくるかもしれない。
どんな結果でも、それを知っている経営者と知らない経営者では、この先の動き方が変わってくるんじゃないかと思います。
高いお金をかけて対策しましょう、という話ではないです。
まずは知ること。それだけで十分です。
この記事のまとめ
若い世代は、会社を選ぶときにAIに「この会社どう?」と聞いています。
Google検索がリンクを並べるのに対して、AI検索は「答え」を1つ返す。その答えを書いているのはAIであって、経営者ではありません。
まずは試しに、自分の会社の名前をAIに聞いてみてください。そこから何を感じるかは、きっとご自身が一番よくわかるはずです。